方向音痴2009年10月18日 08時30分06秒

♪この道はいつか来た道♪

方向音痴の症状
・地下鉄に入ると出た時に方向が判らなくなる。
・助手席に乗って一度通った場所なのに、自分で運転すると迷ってしまう。
私自身も極度の方向音痴なので、対策のためその情報を収集する。

■的外れなランドマーク
大概の人は、「あの角にコンビニがある。」、「二つ目の信号を右に曲がれば、
大きな工場がある。」とか、一度通った道の目印を覚えているそうだ。
しかし、方向音痴の人間は、全然覚えられないのだ。
なぜなら、目印が『トラックが停車していた』とか『取り壊し中の店』などを
目印にしているから、次に同じ道を通った時に、その目印がなくなっていて
ダメという事らしい。

■方位磁石の欠陥?
人間の体内には、方位磁針(方位磁石)があるらしい。
「多分、こっちに進めば海に出る。」「こっちは西だ。」と、直感的に分かる
というのだ。
店から出るなら、入った入り口と同じ所から出るようにしたら、景色が違う事による
自分の位置の把握を手助けすることができる。

■人間の方向感覚(理論的)
人間は主観に於いて相対座標(自分を中心とする座標系)で周囲の場を
把握しているが、これにランドマークの位置などを頼りに地図上の地理座標
(地理を基準とする座標系)との相関性を見出すことで自分自身の 位置を
推測する。
ある程度訓練された人であれば時刻と太陽や星・月などの天体の位置関係から
方角を見出すことができる。
方角を周辺状況から判断することを苦手とするか、あるいはせっかく周辺から
必要な情報を得ても誤って判断してしまい易い、更には地図の上で周囲の
地形を元に現在位置を見つけることが方向音痴は下手である。

■目的地に正しく進むためには
・大きな目標やゴール地点の方向を意識する。
・目印を決め記憶しイメージマップを作成する。
・空間認知能力(正しい方向や目印の距離を正しく把握する能力)、特に
 マップを回転させる能力が必要
要するに道を覚えるコツを知っているか、意識しているかという問題のようである。

■男女の差
順天堂大学の新井康充教授によると、脳の構造には男女差があり、特に女性は
男性に比べ脳梁と呼ばれる部分が大きく、この脳梁の大きさの差こそ、方向音痴
を招く原因だというのだ。
左脳は言語能力を司り、右脳は感覚的なものを司るが、その脳の左右の情報を
連絡する神経の束が脳梁である。
イメージマップと関係する空間認知を行うのは右脳だが、男性は、脳梁を構成する
神経の束が小さいため、右脳と左脳を行き来する情報量が少ない。
そのため、感覚的な右脳だけの思考ができる。
しかし、女性は脳梁が大きいため左右の脳を行き来する情報量が多く、
それを処理しきれなくなると、頭がパニックになってしまうというのだ。
つまり、女性の方向音痴は、左右の脳をつなぐ大きな脳梁に原因があると
考えることも出来るのである。
■方向音痴にならない方法
① 目標物には、移動しないような的確なものを選ぶ。
② 方向の固定軸を持つ。
③ 曲がり角や直線は、かならずしも直角や直線ではないという認識を持つ。

それでも、道に迷ってしまったときは
① 先に進まず、早い時点で修正する。
② 特に女性の場合は、パニックに陥る前に一呼吸置き冷静な判断をする。
③ 地図を見る、人に聞くなど、様々な手段を考える。
以上の点に気をつけることが大切である。

■脳細胞が作れないと方向音痴になる。
道順などの記憶には脳細胞の一部が新しく作られ続ける必要があることを、
京都大の影山龍一郎教授らがマウス実験で突き止めた。(2008.09)
 記憶障害の仕組み解明につながる成果で1日、科学誌ネイチャー・ニューロ
サイエンスに発表する。
脳細胞は、減り続けるだけと考えられていたが、近年、大人でも新しい細胞が
できることが分かってきた。
教授らは生後2か月以降のマウスの脳で、新しくできた細胞を検知する技術を開発。
新しく脳細胞を作れなくする操作も使って、影響を調べた。
 その結果、空間認識など複雑な記憶の中枢とされる海馬の 歯状回 ( しじょうかい )
では、8か月間で細胞数が約15%増えることが判明。
新しい細胞を作れなくすると、1週間後には一度覚えた道順をたどれなくなった。

また、においを感じる脳前部の 嗅球 ( きゅうきゅう ) は、1年間で6~7割の細胞が
入れ替わっていた。
新しい細胞を作れなくすると3か月後、組織に空洞ができた。
ただ、においの記憶は残っており、道順などの記憶とは仕組みが違うらしい。

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