古本屋とDVDレンタル2006年07月29日 06時10分52秒

・古本屋さんが細々とではあるが、昔からの業態を変えて存続しているのはどうしてなのか。
 戦後は、手軽な貸本屋が全国的に急増、子どもから大人まで、庶民の楽しみの拠りどころとなっていが、1950年代後半から、書籍全般の発行部数が増加したり、図書館などの蔵書が充実してきたことで、貸本屋は一気に減少。時代は「借りて読む」から「買って読む」に移行した。
 一方、読み終えた本は住宅事情もあって、蔵書スペースを持てない一般の人には頭の痛い問題であり、BookOffなど買取り・リサイクルなどの業態を変えたビジネスが生まれたり、細々と街の古本屋さんとして営業しながら、CDやDVDのレンタルも併せて行っているようなお店もあるが、ほとんどはイメージを変えて、大型チェーン店に変貌している。 ものを大切にし、情報を安く共有しあうという考えに昨今もない。
・DVDレンタルもこの安く情報を共有しあう古本屋の精神に基づいて必然的に生まれてきた。
 ただ、古本と違って立ち読みが出来ず、5"の円盤を見ても内容が把握できない。 わずかにジャケットの画像や記載されている内容でその、概要を知ることが出来るのみである。
 それと、本は著者のみが人に関するキーワードであったが、DVDは監督、俳優、作曲、演出、歌手など人に関するキーワードが膨大である。 DVDのレンタルサービスを行う場合に、このいろいろなカテゴリーをどこからでも検索できるデータベースをサービスしてレンタルを行うことが必須ではないかと思われる。
 このDVDのデータベースは統一規格が音楽CDなどのように存在せずまだ整備途上の状態であるように思う。刻々生まれる新作DVDの情報を管理するのも大変であり、唯一アメリカでIMDbのデータベースが事実上のスタンダードのようだが、日本の場合はどうだろうか?2バイト文化圏ということもあり、JMDbというデータベースも生まれつつあるみたいだが、まだまだその整備は遅れているようだ。
今後のデータベースの整備の動向に注目!