だし巻き卵2009年09月29日 20時22分27秒


卵を買ってきて、冷蔵庫に入れる前に、テーブルの上に置いたのだが、
ワンちゃんが2匹食事のおねだりで不協和音の大合唱を始めた。
「うるさい!」といって手を振り上げる真似をしたとたん、10個入りの
卵のパックがテーブルから床に落下してしまった。
4個の卵が無残にも割れてしまっている。
なんとかせねば....
思いついたのが「だし巻き卵」だった。

以前から、この「だし巻き卵」にチャレンジしているのだが、満足な作品が
一つも出来上がったためしがない。
総菜屋さんや近くのすし屋さんや料亭などで食べた「だしまき卵」は、ふんわり
して程よい薄味加減に仕上がっている。
ところが、いざ作ってみるとふんわり感がなく、かなり焦げが目立ち、卵の味が
濃い感じに仕上がってしまう。
ところが、おいしいと感じた「だし巻き卵」はそんなに卵の味が強くない。
すし屋さんのカウンターでだし巻き卵を注文して、その作り方を観察する事にした。
すると、なにやら白い粉を水で溶いて卵と混ぜていて、片栗粉のようだった。

この事を思い出し、割れた卵が沢山あるので早速試してみる事にした。
片栗粉を少々水に溶かして、卵としっかり混ぜ焼いてみると、焦げは少なく
仕上がったのだが、お好み焼きのようなベタ~ッとした食感になってしまった。
味はというと、片栗粉の味が卵の味に勝ってしまい、なんかお好み焼きのような
味になってしまった。
たぶん、片栗粉の分量が多すぎたせいだろうと思う。
それにしても、だし巻き卵の作り方は、なんと奥深いことか!
今度作る時は自分で作り方を試行錯誤するよりも先人の知恵を拝借しよう。
と、いうことで次回チャレンジのために、その作り方を調べておく。

【だし巻き卵の上手な作り方】

味に関係なく、ふんわりとした外観・食感の「だし巻き卵」の作り方を探す。
・「ためしてガッテン(NHK)」の「冷めてもおいしい卵焼きの作り方!」記事

×従来の作り方 

○ガッテン流 

 卵焼き鍋を温める  卵焼き鍋を熱する
 さらさらになるまでしっかり卵を溶く  卵の白身をちぎるようにまぜ
 2~3センチ程度の白身の固まりが
 たくさんあるようにする。
 卵を少しずつ流し込む  卵をたっぷり流し込む
 焦げないように弱めの火で焼く  焦げを恐れず強めの火で焼く
 表面が乾いたらクルクル巻く  表面がドロドロになったらパタンと畳む


【だし巻き卵のおいしい味を出す材料】

これは、卵とだし汁の分量がポイントではないだろうか?

材料 例1 例2  例3 例4  例5 例6
卵  6個  3個 4個 4個 2個 2個
カップ1/3強 80cc おおさじ4 80cc    
だしの素 小さじ1/2 1つまみ 1つまみ  1つまみ 少々 小さじ1
小さじ1/3  2つまみ       1つまみ
みりん 小さじ2      小さじ2 小さじ2  
薄口醤油 少々      小さじ2  小さじ1  
醤油    小さじ1  小さじ2      
砂糖   大さじ1.5 小さじ2      
片栗粉       小さじ2    
牛乳         大さじ2  
マヨネーズ         大さじ1  
絹ごし豆腐           1丁
(150g)

≪ダシ巻き卵をふわふわに作るコツ≫
ダシに始めから片栗粉を混ぜておく!
片栗粉を入れるメリットはダシの水分が多い卵液が固まりやすくなり、
格段と扱いやすくなる。しかも食感もつるんとして美味しくなる。

これで、事前調査は完了だ。 あとは実践あるのみ!

【参考資料:だし巻き卵と厚焼き卵について(WikiPedia)】

厚焼き卵もだし巻き卵とほぼ同じ作り方をする。
だし巻き卵との違いは必ずしも明確ではない
厚焼き卵は砂糖で甘味を強めに付けるのに対し、だし巻き卵はみりんのみで
甘さを抑えるということがある。
関東地方では厚焼き卵が、関西地方ではだし巻き卵が主流となっている。
大阪の多くの定食屋ではだし巻き卵をメインのおかずにした「だし巻き卵定食」
が店の定番メニューとなっている。