石見銀山が世界遺産に ― 2007年07月04日 15時31分15秒

2007.06.28、ニュージーランドで開催中の世界遺産委員会で、「石見銀山遺跡」
の世界遺産登録の可否が審議され、最終的に「登録」という結果になった。
隣の県なのに石見銀山に行ったことも無かった。ちょっとはずかしい。
そこで、「石見銀山」をちょこっとかじってみる。
【石見銀山(遺跡)とは】
・中心:大田市大森町は、JR山陰本線大田市駅から約11kmの南西部
・歴史:16世紀前半から20世紀前半にかけて操業された。
・範囲:銀鉱山の開発の諸様相を良好に残す鉱山本体と、それに伴って発達した
鉱山町および支配関連の山城跡。
【世界遺産(文化遺産)として価値】
①世界的に重要な経済・文化交流を生み出した。
世界遺産は、登録後6年ごとに保全状況を報告し、見直しの審査を受ける。
この、モニタリング時に登録当初の状況が何らかの理由で損なわれ、問題点
や改善すべき点などが指摘されれば、指導や警告、改善命令が出され、それでも
状況が改善されなければ「危機にさらされている世界遺産」として指定を受け、
不名誉な事態になる。
の世界遺産登録の可否が審議され、最終的に「登録」という結果になった。
隣の県なのに石見銀山に行ったことも無かった。ちょっとはずかしい。
そこで、「石見銀山」をちょこっとかじってみる。
【石見銀山(遺跡)とは】
・中心:大田市大森町は、JR山陰本線大田市駅から約11kmの南西部
・歴史:16世紀前半から20世紀前半にかけて操業された。
・範囲:銀鉱山の開発の諸様相を良好に残す鉱山本体と、それに伴って発達した
鉱山町および支配関連の山城跡。
【世界遺産(文化遺産)として価値】
①世界的に重要な経済・文化交流を生み出した。
16世紀、石見銀山では、東アジアの伝統的な精錬技術である灰吹法を取り 入れることによって銀の現地生産を軌道に乗せ、良質な銀を大量に生産しました。 石見銀山で用いられた技術や生産方式は、この後国内の多くの鉱山に伝わり、 日本史上まれな銀生産の隆盛をもたらしました。こうして日本で生産された大量の 銀は、貿易を通じて16世紀から17世紀の東アジアへ流通しました。そして、 この頃金銀や香辛料を求めて自らの文明圏を越えて世界に活動範囲を拡げつつ あったヨーロッパ人が東アジアの貿易に参入し、東西の異なる経済・文化交流が 行われるようになりました。②伝統的技術による銀生産方式を豊富で良好に残す。
石見銀山では、採掘から精錬までの作業が、すべて人力・手作業で行われました。 このような作業を行う製錬工房が銀山現地に多数集まることによって、高品質の 銀を大量に生産することができました。このことを証明する600カ所以上もの 露頭掘り跡や坑道跡が今でも銀山山中に残っており、また、これらに隣接して、 かつて製錬工房と生活の場であった平坦地が約1,000カ所以上も残っています。 江戸時代の石見銀山では従来の伝統的技術によって銀生産が続けられました。 しかし、明治維新を迎えた19世紀後半以後になって、ヨーロッパの産業革命で 発展を遂げた新技術が導入されましたが、銀鉱石が枯渇したため銀山活動が 停止していきました。その結果、今日、石見銀山遺跡には鉱山開発の伝統的技術 の跡が良好に残されました。③銀の生産から搬出に至る全体像を不足なく明確に示す。
石見銀山遺跡には、採掘から精錬まで行われた鉱山跡を中心に、これを外敵から 守った城跡が周囲の山々にあり、銀鉱石や銀、銀山で必要とされた物資を輸送した 二本の街道が銀山から港までつながっています。さらに、かつて銀山の操業に よって栄えた鉱山町や港町は、今日でも地域住民の生活の場となっています。 このように、石見銀山遺跡は、銀の生産から搬出に至る鉱山運営の全体像を不足 なく明確に示しています。 また、石見銀山遺跡とその周辺では、かつて製錬に必要とされた膨大な木材燃料 の供給が、森林資源の適切な管理の下に行われたことにより、今日でも豊かな山林 を残しています。このように鉱山に関係する遺跡と豊かな自然環境が一体となっ て※文化的景観を形成する例は、世界的に極めて貴重です。 ※文化的景観…人間が自然と共生する中で育んできた景観地【世界遺産登録後】
世界遺産は、登録後6年ごとに保全状況を報告し、見直しの審査を受ける。
この、モニタリング時に登録当初の状況が何らかの理由で損なわれ、問題点
や改善すべき点などが指摘されれば、指導や警告、改善命令が出され、それでも
状況が改善されなければ「危機にさらされている世界遺産」として指定を受け、
不名誉な事態になる。
by ???? [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://kiyoeri.asablo.jp/blog/2007/07/04/1624826/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。