ケルト(Celt)音楽について2005年10月30日 13時08分13秒

iPod Nanoに入れる楽曲を選んでいるのだが、やっぱり60~80年代の洋楽(特にPops)が主体になった。
最近Enyaなど癒し系の音楽を私の子供が聴いていたので、そのジャンルを調べてみると、ケルト系音楽というジャンル?になるようだ。
ケルト系とは、ケルト人(ロード・オブ・ザ・リングで知られる北欧)のことではないかと思い調べ始める。
【ケルト人】
・紀元前3世紀頃まではヨーロッパ中に分布していた。
・ローマ帝国によって西に追われ、アイルランドまでたどり着いた。
・自然を崇拝し、魂の不滅を信じ、多くの妖精伝説や口承の物語を生む。
・現在のアイルランドはキリスト教国だが、この島の土着信仰との折衝の末やっと根づいた。
・奔放に生きる精神豊かな民族性と、英国の支配や大飢饉によるアメリカへの大量移民など民族の悲劇が音楽に影響を与えている。
【歌唱法】
・シャーン・ノスと呼ばれる古式唱法で、節回しやコブシなどが特徴的。
・本来は無伴奏だが現在は伴奏が付くケースが多い。
・歌詞は英語が大半、古代ケルト語の流れを汲むゲール語でも歌われる。
・アイルランドの西端や北端の地域および離島だけがゲール語を使うが、憲法上はアイルランド国の第一言語とされている。
・英語に比べ抑揚が少なく、シャーン・ノスで歌われると一層幻想的である。
【イントゥルメンタル】
・中世宮廷音楽(クラシック)に影響されず、土着のリズム、メロディが発展してきた。
・器楽曲は躍動感に溢れており東欧や中近東の音楽との類似も見られる。
・器楽曲の主要なものは「ジグ」や「リール」と呼ばれるダンス曲である。8分の6拍子や8分の12拍子の畳みかけるようなリズムで演奏される。
・「ダンス曲」で踊られるのが「ステップ・ダンス」で、上半身を動かさず、硬い靴底で床を早いリズムに合わせて踏み鳴らす。
・農民が英国人地主の目を盗み娯楽として楽しむため、上半身を動かさないスタイルとなり「ステップ・ダンス」となった。
・移民と共に米国に渡り、「タップ・ダンス」が生まれた。さらに現在、欧米で大人気を博しているミュージカル「リヴァーダンス」の元にもなっている。
【移民の歴史が生んだロック】
・貧しい農民はイギリスやアメリカに渡った。そこでアフリカの原始のリズムとケルト音楽が融合し、カントリー、フォーク、ジャズ、ブルースと流れ、ロックン・ロールが生まれた。
・アイルランド移民の寄港先がイギリスのリバプール。この移民家系のロックン・ロールに魅せられた末裔から、ビートルズやローリング・ストーンズなどの偉大なミュージシャンが生まれた。
【ケルト音楽ブーム】
・現在ケルト系音楽という新しい?ジャンルで欧米そして日本でも一大ブームとなっている。
・本来の意味と異なり、癒し系の特に透明感のある声でメランコリックに歌う女性ボーカリストが注目を集めている。以前に書いた「Dido」もその一人だ。

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